自立して生活をしていくのに心強い味方
人の心を癒し、穏やかにさせる効果を持つ犬は、医療の現場でも活躍しています。目が不自由な人を導いたり、アニマルセラピーの一貫として、病院の患者や老人ホームを訪問しています。彼らの素晴らしい部分は、従順であり、与えられた役目を全うしてくれることです。
医療現場に出るまでには、長い訓練があります。その訓練を耐えた彼らは、医療の現場で活躍して、人の生活を支えています。しかし、彼らのような存在は、必要とされる人に対して足りていません。訓練に長い期間が必要なことと、訓練を受けていても、最終的に活躍する数は多くありません。
大事な仕事であり、適性があると判断されて訓練が行われますが、その過程でふるい落とされる個体がでてくるからです。しかし、盲導犬は、行く道を記憶してその場所へと連れていっているわけではありません。あくまで人が指示をして、その道を進んだり、左右に曲がったりして目的地を目指します。その道中で、車の危険を始めとした危険を教えて、サポートしています。危険を察知する訓練を受け、段差があることや階段があるなどのことを伝えて、転んだりしないようにします。このサポートによって、今まで行けなかった距離も、行くことができる距離になります。彼らの信頼関係がそれを可能としています。街角などで主人を待って座っていたり、安全に目的地を目指している姿を目撃することがあります。その姿に感動したり、可愛さに近づいてみたくなるかもしれません。しかし、彼らは大切な仕事をしている最中です。勿論、甘い誘惑などに負けないように訓練されてはいますが、不用意に構うようなことをしてはいけません。その仕事の妨げになることはやめ、見守るようにします。同じような仕事として、介助犬がいます。彼らの仕事は、ドアを閉めたり、車椅子を引っ張たりして、生活を助けていきます。それだけではなく、発作が起きたり、転倒して起きあがれなくなったなどの自分達だけでは対処することができないような事態が起きた時に、助けを呼ぶ為の緊急ボタンを押す訓練を受けています。自分達で出来ることを少しずつ増やしていき、最終的には自立を目指していきます。互いの信頼関係が大事なのは、当然としてしてあり、互いに気遣いながら生活を送っていきます。人間と一緒に暮らすことで、現代まで生き残ってきた種族ともいえます。これからも人間に力を貸してくれる、心強い味方であることは間違えありません。